セラミド最近、本の監修のお仕事を依頼されていまして、改めてサプリメントの ”働き”や”データ”を調べていました。 いやいや調べれば調べるほど、 データが出てくるものもあって、 新しいデータに出会うと本当にワクワクします。 そんな中のひとつ、 「セラミド」をご紹介したいと思います。 季節の変わり目で肌の調子が悪くなってきた人もいるのではないでしょうか? これから冬になり、空気が乾燥し、 肌にダメージを与える季節がやってきます。 「冬になると乾燥がひどくて」という人や 「痒くてたまらない」という人も多いですね。 ヒトの身体は厚さわずか0.2ミリの表皮に覆われています。 セラミドは、皮膚の表皮にある角質層を構成している主要な成分。 そう角質層の脂質の約50%はセラミドなんです。 セラミドはスフィンゴシンという構造のスフィンゴ脂質のひとつです。 そう、”脂質”の一種なんですが、 相性の悪いはずの水が一緒につながった構造をしています。 セラミドは、 ☆水分を逃さずに保つ「保湿機能」と、 ☆外部からの刺激(乾燥、紫外線など)から守る「バリア機能」 という大きく2つの働きを持っています。 セラミドは水分を保つのにとても合理的な構造をしているので、 この2つの機能があるのもうなずけますね。 セラミドは30代をピークに、 年を重ねるごとに皮膚のセラミド量が減少することがわかっています。 また”肌が乾燥している人や乾皮症の人のセラミド量は減っている” とのデータを東京工科大学の芋川教授は発表しています。 臨床試験の結果では ○33人の男女に、セラミドを6週間摂取。 顔面の乾燥、化粧ののり、全身の乾燥など 有意な改善が認められたのです。(有意差あり) ○乾燥肌など悩みがない男女45人に、 セラミドを4週間摂取。 セラミド1.2mg摂取で、 肌の潤い、かゆみ、肌の水分量で改善が認められた。 ○22人にセラミドを1ヶ月間摂取。 肌の保湿・乾燥状態・皮膚表面状態の顕著な改善が見られた。 セラミドの持つ”かゆみ(痒み)”に対する、 マウスを用いた実験では、 皮膚にアレルギー物質を投与し、炎症反応が起こさせたマウスに対して、 セラミドを摂取したマウスでは、 アレルギー反応による”かゆみ”が減少したことがわかりました。 餌へのセラミドの配合量が多いマウスは、 皮膚を引っ掻く回数が減り、セラミドのかゆみを抑制する作用が確認されたのです。 乾燥には、洗い過ぎないこと。 クリームなどでしっかり保湿することはとても大事ですが、 身体の中から補うことも大切ですね。 これから乾燥の季節がやってきます。 お肌の細胞が入れ替わるのに1ヶ月かかると言われています。 乾燥してからではダメージを修復するのに時間がかかります。 早めにケアしたいですね。 (参考:医療従事者のための機能性食品ガイド G.imokawa,J.Invest.Dermatol.,96,523,1991 オリザ油化資料 他) ◆ 過去の関連メルマガ ------------------------------ ○コラーゲンは吸収されるか? ○シミ・シワを退治しよう ○シミ・シワのおすすめスキンケア 2010.10.15 |